犬猫生活

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元ペットショップ店員で今はトリミングサロン経営。愛玩動物飼養管理士1級保有のトリマーが犬猫のこと書きます。

ティーカッププードルという犬種は存在しない?ティーカッププードルの真実を元ペットショップ店員が暴露します。

Basket full of trouble

最近ブームになりつつティーカッププードルですが、無理に小型化して品種改良をしたので、色々な弊害が表れてきています。可愛いだけではなく、選ぶ側も責任をもつことが大事です。

 

 

ティーカッププードルというプードルは存在しない:

日本で様々な犬種を公認しているJKC(ジャパンケネルクラブ)という団体が、日本にいる純血種を定めています。

純血種とは血統書があるような犬種の事で、トイプードルはJKC公認の犬種ですが、ティーカッププードルは最近出来た犬種で、大きさや先天的な疾患などの可能性もあり、純血種としてはまだまだ不安定なので認められていないのです。

 

 極めて小さなサイズの個体については、この犬種標準から逸脱しているため、犬としての健全性に欠ける場合があるので注意が必要です。
確かに、ティーカッププードルや豆柴は小さくて可愛らしく、そのまま犬種として残してみたいとお考えの方もいるかと思いますが、純粋犬種の健全な発展育成を目指している本会としては、お勧めできない理由となっています。
本来、犬の繁殖は、その犬種の理想の姿について、正しい知識を身につけ、繁殖者が研究を重ねて行うべきものです。同じ犬種を愛する世界中の繁殖者が、「犬種標準」から逸脱した部分があれば正していく姿勢をもって取り組んでいるからです。
なおかつ、繁殖者(ブリーダー)の責任として、当然のことながら健全な子犬を繁殖すべきであることはいうまでもありません。一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) - ティーカッププードル、豆柴について

 

JKC非公認の犬種となるので、ティーカッププードル、タイニープードルといった犬種は日本では存在しない犬種ということになります。しいて言うならば、トイプードルの小ぶりの犬種とも言えます。

 

因みに、ミニチュアダックスフンドの更に小型のカニンヘンダックスフンドは、大きさも安定をしているのでJKCで認められているので、小ぶりであることが多いですが、それでもミニチュアダックスフンド位の大きさになるケースもあります。

ティーカッププードルとして販売されていても大きくなる場合も:

体重が2kg以下であることがティーカッププードルの条件のようですが、ペットショップでティーカッププードルとして販売されているのを見て目を疑いました。

元ペットショップ店員から言わせれば、ティーカッププードルと販売をして3kg程のトイプードルのような大きさになってしまった場合、クレームに繋がる可能性があるからです。

 

子犬は足の大きさである程度大きくなるか小ぶりかは分かりますが、絶対にティーカッププードルになるということは見分けるのがそれくらい難しいことなのです。

 

また、ブリーダーでも小ぶりのトイプードル同士を掛け合わせて、ティカッププードルを作り出しているようですが、お母さんお父さんが小さいからといって、その子供が小さくなるかと言えば話が別の話です。お母さんお父さんより大きくなる子犬も沢山いて、兄弟でも大きさが様々なので大きさに関しては100%で見分けることは出来ません。

ティーカッププードルは手術が出来ない:

ティーカッププードルだけではなく、トイプードルにも多い膝蓋骨脱臼(膝が緩く上手くハマらない状態)ですが、ティーカッププードルは体のサイズが小さいため、通常の動物病院では手術をするのが難しく、大規模な動物病院に行かないといけない可能性が高いです。

なので、ティーカッププードルを飼われている方は、骨が細く骨折をしやすい為、散歩にも出ないようにしているかたもいる位に、慎重に飼わないといけない犬種になります。 

ティーカッププードルだからといって病弱ではない:

ティーカッププードルは体が小さいので、病弱に見えますが、人間の子供で小さくても元気な子も当然いると思います。それと一緒で小さいから病弱ということではありません。

小さい犬種の代表格のチワワも、1kg台の子もいますが、元気に育っている犬も沢山います。ティーカッププードルも同じで、個体差により健康の度合いは全然違います。

 

小さければラッキー程度の認識で飼うべき:

ティーカッププードルは30万〜60万位の金額で販売されていることが多く、通常の犬種よりも高めの値段設定ですが、小さい確率が高いトイプードルという認識程度で飼うことをオススメします。

いざ飼ってみて、想像以上に大きくなった場合、飼い主が愛情を持てなくなってしまったら犬が可哀想なことになってしまいます。

 

当店に来られるティーカッププードルは両足が外れやすい:

当店で毎月トリミングされるティーカッププードルのメスは体重が1.8kgほどですが、両足の膝がかなり外れやすく、見ていて可哀想なのですが、本人はそれが産まれた時からみたいなので特に気にしている様子はありませんでした。

 

膝も自分で入れることもできるので、生命力を強く感じる子です。

他にも小さめのタイニープードルの男の子も来ていますが、若干膝が外れやすいですが、普通の犬同様に走ったりもしているので、その子によるというところがあります。

 

小さめのプードルを選ぶにはメスを選ぶ:

ティーカッププードルだけではなく、他の犬種にも言えることですが、メスはオスより体が小さい傾向があるため、小さい犬を飼いたい場合はメスを飼うと良いと思います。

 

ただ、メスはオスよりも値段が高く、メスはブリーダーが子供が産めるという理由から、手元に残しておく確率も高く流通量が少ないため、好みのタイプの子を探すのが難しくなります。

懐っこい犬がいい場合はオスのほうが甘えん坊で、人懐っこい子が多い傾向にあります。

 

抜け毛がほとんど無いので犬アレルギーの人でも飼えるかも:

ティーカッププードルはトイプードル同様に、抜け毛がほとんどないので、犬の毛からくるアレルギーの方でも飼える場合があります。

 

当店のお客様でも、犬アレルギーのお子様ですが、抜け毛がないトイプードルを飼われている方もいて、特にアレルギー症状も出ていないようです。

犬アレルギーだからと諦めていた方でもオススメできる犬種ではあります。

 

ただ、お子様があまりにも小さすぎる場合、超小型犬であるティーカッププードルなどは、一緒に遊ぶ時に骨折のリスクなどもあるので、ある程度お子様が大きくなってから飼うことをオススメします。

 

買う時も高いですが、維持するのも高いです:

ティーカッププードルは1〜2カ月1回はカットが必要になってくる為、都内だと年間10万前後のお金が掛かってきます。そこからドッグフード代、ペットシーツ、ワクチン、保険代などで更に金額的には積み上がっていきます。

 

飼う上ではある程度のゆとりが必要になってくる犬種でもありますので、この辺りもよく考えて飼うことをご検討下さい。

 

選ぶ側もしっかりとリスクを理解して飼うことが大事:

ティーカッププードルをどうしても飼いたい人もいると思います。そういった方は、是非上記のようなリスクがあることを理解した上で飼うべきだと思います。

ティーカッププードルだけではなく、他の犬種でも特定の病気になりやすかったりするので、犬種の特徴を理解して飼うことはティーカッププードル以外の犬種にもいえます。

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最後に:

ティーカッププードルじたいは悪ではなく、人気で高値で販売できると思いティーカッププードルのブリーダーを始めた粗悪なブリーダーが悪なのです。

しっかりとしたティーカッププードルでしたら、普通の犬と一緒に育てる事はできますし、そこまで神経質になる必要はないと思います。

 

ただ、ティーカッププードルとして飼いはじめたのに大きくなるなんてことはザラにあることなので、残念がらずにその子を可愛がってあげて下さい。

以上、ティーカッププードルという犬種は存在しない?ティーカッププードルの真実を元ペットショップ店員が暴露しますでした。